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表現文化学科 教員の研究・社会活動

岡本悦子教授 ダンスイベント「月に遊ぶ」(於:奈義町現代美術館) 報告

2012-12-10

2012.12.8(土)、奈義町現代美術館にて、ダンス・ミュージアム・イベント「岡本悦子+ダンス・フレンズ『月に遊ぶ』」が開催されました。岡本と3年ゼミ生、及びゼミ卒業生が出演いたしました。

 

奈義町現代美術館は通称Nagi MOCA(ナギ・モカ)と呼ばれ、建築家磯崎新によって設計されたユニークな美術館です。今回のダンスイベント『月に遊ぶ』は、Nagi MOCAの「月」の部屋で開催されました。

 

当日昼までは小雪の舞う寒さの中、ほとんどのお客様には立って観ていただくことになりました。極端に横幅の狭い、非常に特殊な空間の「月」の部屋。ただでさえ狭い空間に、壁に沿ってお客さまが並ぶことで、さらに狭まっていました。

お客様の声を紹介します。

「地面に足を擦る音は月の部屋で反響し、そして砂ボコリを巻き上げ、それによってお客さんは息をのみ、息を止め、そのことが観ている側にも緊張感を生んでいました。とても寒い空間で緊張感は増し、そして本当に月の上にいるような、この世界とは違う場所を体感できました。」

「パフォーマンス後のトークの際に『完璧な空間で、もうそこに何もいらないのではないか』と岡本先生は言っていましたが、月の部屋でのダンス初体験の私は、あの緊張感のある静寂はなかなか体験できるものではなく、それはそこに『ダンス(身体の動き)』があったから初めて感じることのできた静寂なんだろうと思いました。

 

私たち出演者は、今回すべてのシーンにおいて「即興で場に挑む」という挑戦をさせていただいたのですが、大いにこの素晴らしい空間に、そして演に立ち会ってくださったお客様方に助けられました。

「いま・ここに満ちている『気』と対話しながら踊ること」の意味についてあらためて思いを馳せているところです。

 

 

最後になりましたが、関係の皆様に心より感謝いたします。(岡本悦子)