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【シリーズ〜卒業研究を振り返って〜vol.3】2022年度 卒業研究体験記

2023-03-17

 2022年度の「シリーズ〜卒業論文を振り返って〜」の第3弾です(vol.1はこちら、vol.2はこちら)。在学生は、卒業研究のテーマや方法の参考にしてください。

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 中村 真夏(三田ゼミ)

 私は、「17世紀~18世紀の矢掛宿の構造について」をテーマとしました。3年次は主に史料をどんどん読んでいき、卒業研究を執筆する際の「材料」集めをしていきました。そして、4年次の後期頃から本文の執筆作業に取り組みました。私のゼミは、材料集めをしっかりしてから執筆を開始するため、ほかのゼミよりも執筆を始めた時期が大分遅かったので、締め切りまでに間に合うのかとても不安でした。ですが、3年生~4年生前期にかけて「材料」をしっかりと用意できていたおかげで、本文の執筆は思っていたよりもスムーズにすることができました。

 卒業研究の執筆に取り組む中で、大変だったなと思うことは、史料を正確に読み、その内容を理解して自分の言葉にすることです。自分の頭の中では伝えたいことがまとまっているのに、正確な言葉で表現することは、難しかった点の一つです。また、私の場合、原本を確認し、くずし字(江戸時代の文字)から読んだ史料が1点ありました。くずし字は授業で少し学んだ程度の知識しかなかったので、初めは文字の判断が難しく、読み進めるのに時間がかかりましたが、その分やりがいもありました。ゼミの先生に助けていただきつつ、最後まで読み終えた時はとても達成感があり、とても楽しかったです。頑張ってよかったなと思っています。

 また、よく同じゼミの仲間で集まり、それぞれに卒業研究の執筆を進めていきました。言葉の表現に悩んだ時や、一人で考えても考えがまとまらない時に、聞いてもらったり、逆に自分が聞く側になり学ぶことも多かったです。私は、本当にゼミの先生と仲間に恵まれたと思います。切磋琢磨しながら取り組むことができ、とても充実した思い出に残る時間となりました。

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釋野 希子(三田ゼミ)

 卒業研究では、「京都町触集成」という史料のうち、安政5年、6年(185859年)の町触を使用し、執筆を行いました。「町触」は当時の町に出されたお触れで、その内容から町の様子や状況、伝達などを読み取ることができます。この2年間の触を読み、内容を検討することで京都の町が有していた機能について明らかにしたいと考え、このテーマを選びました。卒業論文では、京都の様子を説明したのち、武家関連の触とコレラ関連の触について考察を行いました。

 私が卒業研究に本腰を入れて取り組んだのは、4年生の夏を過ぎた頃でした。どの触を読むかはっきりと決まっておらず、計画を立てて進めていなかったことは卒業研究の完成まで自分の足を引っ張りました。このことは大きな反省点となりました。しかし、様々な触を読んでいくうちに興味深いこともありました。例えば、町人を褒める内容の触を読んだ際は、褒賞の内容や対象を知ることができました。

 また研究を進めるにあたり、ゼミの仲間と三田先生には多岐にわたり助けていただきました。仲間とは休日や空きコマに集まり、自分の文章を読んでもらったり、悩んでいる箇所や史料に関する疑問点などを相談し合ったりしました。

 卒業研究を通して、史料の読解力や計画を立てることの重要性を学ぶことができました。これから社会に出ても、この経験を忘れずに努力していきたいと思います。

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【シリーズ〜卒業研究を振り返って〜vol.1】はこちら

【シリーズ〜卒業研究を振り返って〜vol.2】はこちら

【シリーズ〜卒業研究を振り返って〜vol.3】はこのページ

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