就実大学・就実短期大学 受験生応援サイト

デジタルパンフレット 資料請求をする アクセス

各学科の最新情報 News

総合歴史学科 授業・課外研修など

「総合歴史演習1」の授業を紹介します。

2022-08-05

「総合歴史演習1」の授業では、江戸時代のある地域の古文書を読み取りながら、史料読解力を身につけ、地域の歴史的な展開を考えることを目的にしています。人文科学部が岡山市立御津公民館と連携協定を結んでいることもあり、2022年度は江戸時代の金川(岡山市北区御津金川)にかんする古文書を読みました。江戸時代の金川は、岡山藩の家老日置家が陣屋をおき、小城下町の様相を見せた場所です。

 授業では、まず元禄101697)年に作成された「金川古地図」の読み取りを行い、529日(日)には現地でのフィールドワークを実施しました。参加した学生たちは、古地図の街区が現在まで改変されなaがらも残っていることを学ぶとともに、史料に登場する「現地」を肌で感じることができたようです。授業ではこの他に、酒造株の売買や日蓮宗不受不施派寺院の廃止などの史料をとりあげ、近世前期の金川の様子を学びました。

 

 529日のフィールドワークの様子と参加した学生の感想文を掲載します。

(文責:三田)

金川フィールドワークの感想

黒田 真衣

 今回の金川フィールドワークを通して、地図だけでは分からないことを、色々発見することができました。

 表町や裏町の辺りを歩いた時、道幅や建物の奥行など、古地図の時代の面影がいくらか残っていることに驚きました。実際に路地に入って見てみることで、町人の家が並んでいる風景をイメージすることができました。武家地などは、そこに居住している人物の名前や、それぞれの住居の区割りが古地図には書かれていないので、もしそれらのことが分かれば、現在の町並みと比較することができ、面白いのではないかと感じました。

 また、七曲神社では、社の由緒や社紋などについてのお話を禰宜の方から聞くことができ、「三十六武仙図」も見せていただくなど、貴重な体験ができました。

 御津郷土歴史資料館では、武藤家邸宅の見取り図などを見て、元禄年間の金川と違う点を知ることができました。元禄年間には、同じような大きさの町屋敷が並んでいた場所が、時代が下って武藤家の邸宅や蔵が並んでいる場所になっており、全く違う様子になっていると感じました。複数の史料を見比べることで、町の移り変わりの一部分を知ることができるのだと感じました。

 また、常夜灯というものがあることを知り、勉強になりました。現在残されている「文化十二年」の常夜灯が、当時どのような理由があって設置されたのか、元禄年間も同じ場所に常夜灯があったのか気になりました。

総合歴史学科特設サイト

  下記のバナーをクリックすると特設サイトが開きます。

→総合歴史学科の情報はこちら

→総合歴史学科特設サイトはこちら