2022年7月7日（木）17:00　R306教室において、大学院人文科学研究科の修士論文中間報告会が開催されました。

報告者は坂元彩美さん（2年次）、題目は「敵討と男色―『武道伝来記』と『男色大鑑』の分析を通して」でした。井原西鶴の二作品を比較し、特に『武道伝来記』において男色が多く採りあげられるのは何故か、という課題に答えようとしたものです。男色および敵討を題材とした先行作品を挙げた上で、『武道伝来記』と『男色大鑑』における題材の差異を考察しています。

報告後には「テキスト本文の表現や構造をさらに深く分析すべきではないか」、「男色と敵討の論理的関係はどういうものか」、「武家社会における男色は一般的な事象であったのか」などの質問・意見が出されました。これらを受け止めた上で、堅実な修士論文を完成させてほしいと思います。（文責・苅米）

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