「『観光創造の最前線』-岡山で何ができるか-」

 八巻　惠子（経営学部　経営学科　教授）

近年、日本を訪れる外国人観光客の数が増加している。この傾向は日本だけではなく、観光のグローバル化が起きている。観光による取引の増加は各国の経済にとって重要な収入源となっている。また、仕事のやり方や考え方、インターネット予約やローコストキャリアの誕生と共に観光スタイルも変更してきている。さらに、海外旅行の低料金化とともに、便利さや自由度が増えてきた。

しかし、観光による社会経済的発展は全てがよいとは限らない。例えば、ヴェネツィアや京都を訪れる観光客は余りにも数が多く、そのために起こる観光公害が地元の人々の日常生活に負の影響を与えている。

現在の観光ブームをいかに利用し、海外の観光客を呼び込んでどのように岡山の魅力を楽しんでもらうか、いくつかの課題が残っている。