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就実公開講座後期第5回 平成30年10月13日(土)

2018-10-17

「コッポラ監督は『闇の奥』をどう解釈したか

 

 渡辺 浩(人文科学部 実践英語学科 教授)

 

 

 

 10月13日(土)は、「コッポラ監督は『闇の奥』をどう解釈したか」というテーマの講義が行われました。

講義では、「ゴッドファーザー」シリーズ等、巨匠として名高い、映画監督のフランシス・フォード・コッポラの代表作の一つ『地獄の黙示録』(1979年)と、その原作であるジョセフ・コンラッドの『闇の奥』(1899年)を比較しながら、コンラッドからコッポラに継承されたもの、映画に込められた思いについて説明が行われました。

コンラッドは、『闇の奥』で、主人公の旅の経験をとおして、帝国主義のもとで生み出される植民地の悲惨さを描き、西欧文明のあり方を批判。コッポラは、それをベトナム戦争に舞台を置き換え、再構築する形で、文明の暴走に警鐘を鳴らし、人間を蝕む戦争の狂気を描いて反戦のメッセージを伝えようとしたことを、映画の映像を交えながら紹介されました。

原作と比較することでより深く映画を理解し味わえることを、体験的に学ぶことが出来たとても充実した90分でした。