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初等教育学科 学科行事・授業など

授業紹介2「初等教育ゼミナール(渡邊ゼミ)」

2015-09-24

9月24日、渡邊ゼミでは姫路での学外授業を実施しました。日本玩具博物館では世界各国の玩具を取り揃えており、それぞれの国の特徴を見て取ることが出来ました。各国でそれぞれデザインや面白さが多種多様であるにもかかわらず、一部では同じ作りをしている人形や仕掛け玩具もあり、貿易や交流の中でつくらたものもあり、改めて「玩具」の奥深さを学ぶことができました。

特別展「おもちゃの20世紀ー日本の近代玩具の歴史ー」では、学芸員の方のご丁寧な解説をいただきながら、直に貴重な玩具を手にとることができました。日本の玩具は時代背景に沿って作られ方や素材、デザインがそれぞれ違っており、子供への教育を企図したもの、それも戦争色に染めていくようなものなどが多く取り揃えられていて大変勉強になりました。明治大正の玩具で赤色のものが多いのは、子供が病気にかからないように、健康に生き抜いて欲しいとの、大人からの願いが込められていることも初めて知り、ひとつひとつの玩具それぞれに、様々な願いや背景があることを理解することができました。また、今の自分たちがどれだけ物に恵まれており、戦前戦後の事を知らなかったかを玩具を通して知る事ができたと思います。

玩具を見学する中で一番印象に残ったのは、ままごとセットです。時代によって材質が変わるのですが、陶器で出来たものもあり、乱暴に扱うとすぐに壊れてしまいそうでした。現在の子供が扱う玩具はプラスチック製が多く、壊れにくいですが、その反面投げたりするなど乱暴に扱う子供も見受けられます。様々な玩具を見させていただいて、子供に玩具の大切さを伝えていきたいと思いました。

その後は姫路城に移動し、平成の大改修後の美しい天守閣を訪れました。あいにくの雨模様でしたが、充実した1日になりました。日本玩具博物館館長井上様、学芸員の尾崎様をはじめ、関係者の皆様に御礼申し上げます。(文:3年 大上眞那江)

 

(博物館の許可を得て撮影・掲載させていただいています。)