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表現文化学科 学科行事
表現文化のつどい「リズムを踊る・躍動のアフリカンダンス ~現地プロダンサーを招いて~」
2013-06-10
2013年6月8日(土)午後1時より2時間半、体育館多目的ホールにて、「就実表現文化のつどい2013」を開催した。8回目にあたる今年度は、講師にセネガル共和国出身の伝統舞踊プロフェッショナルダンサー ABDOU BAYEFALL(アブドゥ・バイファル)氏、そしてコーディネイターにアフリカ音楽及び舞踊の研究者武鑓夏美氏を迎え、トークを交えながらのアフリカンダンスワークショップとなった。
昨年四月より中学でダンスが必修化され、マスコミではダンスを扱う番組を目にする機会が増えてきた。ダンスへの注目は、コミュニケーション能力や活力の低下が懸念される現代、全身活力に満ちた若い世代への期待を反映するものかもしれない。一方で、私たちは、ストリートダンスの源流とされる地についてあまり知らない。その発生には、奴隷として米国に連行されたアフリカの人々が深く関わっているといわれる。ダンスを単なる運動の型と捉えて表面的に模倣するのではなく、源流を引き継ぐ本物と引き合わせ、彼らが踊る必然を肌で感じ取ってもらいたい、これが今回の趣旨であった。
今回の企画では、「リズムと一体となって踊る」を体感してもらうため、十数台に上るジェンベ(山羊の革で作られたアフリカの太鼓)を会場に持ち運び、参加者自らが演奏し、また専門家の生演奏をバックに踊るという体験をしてもらった。さらにトークタイムでは、西アフリカの伝統舞踊がどのような意味を持って振付けられ、どのように継承されているか、また農村部と都市部における違いをダンスの構成や踊られる場、ダンサーの資格や生計の立て方等の観点から比較し、伝統の継承を通して、西アフリカの文化や価値観に触れることができたように思う。今年度のつどいは「自国家・自民族中心の思考・行動を脱し、地球の利益の観点から自覚と責任をもって連帯や協力を求め、問題解決に向かうグローバル・シチズンを育成する」グローバル教育の一環としても有意義なひと時となった。
当日の動画 (←WMVが再生できる環境の方はご覧ください。約1MBあります。)