試験や実習は「重ねた努力の成果を発揮する場」だと
改めて感じました
内定先を選んだ理由について教えてください。
自分が育ってきた地元で就職したかったことと、赤磐市の「地域全体で子どもたちを育てていこう」という方針に共感したことが理由です。中学生の時、職場体験で幼稚園に行った経験をきっかけに幼児教育の道に興味をもち始めました。「こんな責任ある仕事が自分に務まるのだろうか」と考えて迷った時期もありましたが、最終的には保育者を目指す道を選びました。
子どもならではの発想や視点はとても面白いですし、就職後も日々たくさんの学びや気づきが得られると思います。子どもたちと共に、自分も保育者として成長していきたいと考えています。
大学生活で頑張ったことは何ですか?
GBAと中四での活動です。
GBAでは、4人グループで手話ダンスの動画を撮影し、動画サイトにアップしました。コロナウイルスの影響でなかなか外で遊べない子どもたちが、自宅で身体を動かせたらいいなという気持ちから制作しました。楽しく手話を学ぶきっかけにもなって欲しいと思います。就職活動の際にエントリーシートにこの動画について記入したところ、面接で内容や制作意図について触れていただきました。
中四での活動は、1年生の時は生活習慣、2年生の時はソーシャルメディアとの関わり方を題材に、子ども向けのオペレッタを作りました。ここ数年、大会はオンラインで開催されており、動画を撮影して提出するというかたちでした。脚本だけでなく劇中で使用する歌や音楽も自分たちで制作するため、歌を録音したりピアノを演奏したりしていました。2年生になると実習の時期と重なるので忙しく、大変な面もありましたが、皆で力を合わせてひとつの作品を作り上げられたことに大きな達成感がありました。
※GBA…就実短期大学幼児教育学科の学生が結成した子育て支援の学生ボランティアグループ。GBAとはGirls and boys Be Ambitiousの略。
※中四…中・四国保育学生研究大会の略。中国・四国地区にある保育士を養成している大学・短大・専門学校などの学生が、日頃の研究成果を発表する大会。
在学中のいちばんの思い出は何ですか?
保育実習が最も印象に残っています。子どもたちと関わるのはとても楽しかったですし、実際に保育の場に立ったことで知識や経験が身に付きました。最終日には、みんなが描いてくれた似顔絵を先生が冊子にして渡してくださいました。子どもたちからお礼を言ってもらうと自然と嬉し涙がこみ上げてきて、自分でも驚いたのを覚えています。この実習を通して、より「保育者になりたい」という気持ちが強くなりました。
就職活動を振り返ってみてどうでしたか?
短期大学の在学期間はあっという間だという気持ちがあったので、就職は早い時期から意識していたと思います。
情報収集にはインターネットを活用したり、大学の先生に相談したりしていました。1年生の後期に友人から勧められて保育・教職支援部を訪れ、エントリーシートの添削をしていただきました。職員の方はとても話しやすく、「不安なことはある?」と快く相談に乗ってくださったのが嬉しかったです。また、過去に採用試験を受けた先輩方の選考内容も教えていただきました。周囲に相談できる先輩がいなかった私にとって、具体的な情報は選考対策にとても役立ちました。
無事に内定をいただいた今は、より現場での実践を意識しながら授業に臨んでいます。気を抜かず、春からは保育者になるんだという自覚をしっかりもとうと思います。
最後に、就職活動を控える在学生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
これは私が就職活動や教育実習の経験を通して感じたことですが、試験の時だけ頑張ったり、実習で子どもたちの前に立っている時だけ取り繕ったりすることはできません。選考や実習とは、普段の授業や生活習慣、言動など、一日一日の集積の結果を発揮する場だと思います。当たり前のことでも、毎日の積み重ねを意識して過ごすようにしてみてください。
また、短期大学は教育実習と就職活動の期間が重なるので、不安に感じる人も多いと思いますが、時期が重なったからこそ、実習で得たばかりの経験・知識を選考の実技試験や面接に活かすことができました。良い面もたくさんあったと思います。忙しく大変だとは思いますが、周りの友人と切磋琢磨しながら頑張ってください。応援しています。