実践的な学習の中で見えた目指すべき教師像

実践的な学習の中で見えた

目指すべき教師像

2020年度卒
内定先 岡山県小学校教諭
学部・学科 教育学部 初等教育学科
出身校 岡山県立倉敷古城池高等学校

内定先を選んだ理由について教えてください。

自分の将来について考えた時に、生まれ育った岡山の学校教育に貢献したいと思いました。就実大学に進学したのも、卒業生が学校現場で活躍している話を聞いていたからです。小学校の先生になりたいと思うようになったのは、私が小学6年生の頃でした。6年生の時に初めて男性の先生が担任になったのですが、そのことが当時すごくうれしかったんです。休み時間に一緒に運動場で遊んでくれたりして、その経験がとても新鮮でしたし、思い出にも残っています。大きくなったら自分もそういう先生になりたいと憧れていました。

内定を受けてからどんなことを意識していますか?

春からは実際に子供たちに教える立場になるわけですし、保護者や周りの先生たちとも関わるようになるので、社会人としてのマナー、言葉遣い、生活習慣を身に付けるように意識して生活を送っています。また、どの学年に配属されてもいいように今のうちから教材研究も進めています。今はコロナ禍で行けていませんが、学習支援ボランティアとして小学校に行って授業の補助をする機会があったので、先生の働き方を見て勉強することもしていました。

内定を受けてからどんなことを意識していますか?

採用試験を意識し始めた時期はいつからですか?

3年生の前期からです。3年生になった時に、一つ上の先輩方が採用試験の対策をしている姿を見て、そろそろ自分にもそういう時期が近づいてきているんだなと思いました。そこから、危機感をもって勉強を始めるようになりました。3年生の時には1ヵ月間教育実習があったので、それに向けて準備をしたり、周りの友人ともいつまでにどの勉強をしておこうといった話をし合ったりもしていました。
教育実習では、先輩の先生方から指導を受ける中で自分の理想の教師像を形にしていきました。遊ぶ時には子供たちと同じように楽しく遊ぶ一方で、ちゃんとしないといけない時には先生としてビシッと締める。そんな先輩先生の姿を見て、子供たちにオンオフの切り替えをきちんと示せる教師になりたいと思うようになりました。「どんな教師になりたいか」というのは、大学生活での学びの中で考える機会が多かったですね。

採用試験で大変だったことは何ですか?

新型コロナウイルスが流行して大学へ行けなかったことです。4年生の夏頃に採用試験が行われるので、例年だと春先、4年生の前期にみんなで集まって勉強をしたり模擬授業会をしたりするようですが、ちょうどその時期に家で一人で勉強しないといけない状況になってしまいました。試験の傾向、対策法についての話し合いができなかったのが、大変であり不安でもありました。そういう状況の中ではビデオ会議ツールを活用しながら、友人たちと情報共有して勉強していました。

保育・教職支援センターを利用することはありましたか?

願書の指導をお願いした際にとても親切に対応してくださいました。私の場合は願書を添削してもらいに行ったというより、まずは雑談のような感じで自分自身のことを掘り下げてもらいました。そうすると自分の過去の経験や思いが整理されていって、自分の頭の中にある考えが言葉として出てきました。それを、願書にまとめる支援までしてくださいました。そのおかげで、試験の面接の時にも上辺だけの言葉ではなく、自分はこういう思いを持っている、こういう人間だとしっかりアピールすることができたと思います。また、受験の不安や悩みについても相談に乗っていただいたのですごく助かりました。

採用試験を意識し始めた時期はいつからですか?
保育・教職支援センターを利用することはありましたか?

大学生活で頑張ったことは何ですか?

小学校の教科書に出てくる場所に足を運んで、実際に自分の目で確かめることです。石見銀山や秋吉台、阿蘇山、桜島、天草、水俣市など。社会の教科書に載っている場所を、西日本を中心に片っ端から回りました。
もともと、私は好奇心旺盛な性格で大学生になって行動範囲が広がったこともあり、有名な地を実際に見てみたい、行ってみないと分からないこともあると思うようになったんです。実際いろんなところに行くようになったら、新しい発見がたくさんありました。
たとえば、公害のことを勉強するために水俣市に行った時のことです。地元の方に、「水俣はどういうところですか?」と質問したら、「水俣は全国の人に、『公害』のあった町として知られているけど、地元の子供たちが県外に行った時に『公害のところ』と言われるのが私は悲しい。だから私たちは、水俣はもっとこんないいところがあるんだよと伝えたいんだけど‥‥‥」という答えが返ってきたんです。これは実際に行って、その地の人と触れ合わないと聞けない話だと思います。そういう体験ができたことで、教壇に立った時に自分の言葉で子供たちに伝えられることがあるのではないかと思っています。

これから大学に入学する高校生に伝えたいことはありますか?

小学校の先生を目指すなら、子供たちと関わるアルバイトやボランティアを経験することをおすすめします。私自身は学童保育のアルバイトをしていました。
また、岡山県の教育委員会の方が大学に来て講演する学内講座というものがあります。「岡山県の教育はこういうことを目指しています」だったり、「こういう学生を求めています」といったお話をしていただけるんです。この講座は大学3年生になってから参加することが多いのですが、私は1年生の頃から参加していました。講座の内容を聞いて、早い段階から残りの大学生活で先生としての資質向上に努めようと思えるようになりました。

これから大学に入学する高校生に伝えたいことはありますか?

最後に、就職活動を控える在学生に向けてメッセージをお願いします。

就職活動や採用試験においては、不安なことや分からないことが多くあるかと思いますが、先輩一同みんなの力になりたいと思っています。
私のときも、4年生の8月頃に試験の面接練習が始まるのですが、その頃になると学校現場で働いている先輩方が大学に集まってきてくださり、採用試験対策を手伝っていただきました。それが毎年のように行われていて。だからどんな些細なことでも構わないので、私たちに気軽に相談してください!

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