地域医療に寄り添い信頼される薬剤師を目指して

地域医療に寄り添い信頼される

薬剤師を目指して

2020年度卒
内定先 有限会社ミック・リガール
学部・学科 薬学部 薬学科
出身校 大阪府立高津高等学校

これまでの経歴について教えてください。

就実大学に転入学する前は、約5年間治験の会社に勤めていました。具体的には、国から承認される前の薬を病院と契約して、被験者さんに使っていただきます。そこからデータを取って、病院の先生たちと協議をしながら医薬品の開発をしていく仕事をしていました。その前には大学、大学院で薬学を学んでいましたね。

再び大学で学ぼうと思ったのはなぜですか?

前職の治験の仕事では、被験者さんのデータしか見ることができなかったので、被験者さんや患者さんと直接関わることはありませんでした。でも仕事をしているうちに、患者さんともっと近くで接してみたいと思うようになってきました。薬剤師になって患者さんと実際に話をしながら社会に貢献していきたいと。それで、もう一度勉強し直そうと決意しました。前の大学の時に取っていなかった薬剤師の免許が、ずっと自分の心の中で引っ掛かっていたのもあります。
一度、社会に出て大学でもう一度学び直すのにはさまざまなハードルがあったのですが、「一般財団法人 タイオン奨学基金」の奨学金支給制度を大学の先生から紹介していただき、応募し、給付していただけることになりました。学費は自分でまかなっていたので、タイオン奨学基金の存在はすごくありがたかったですね。

再び大学で学ぼうと思ったのはなぜですか?

大学生活で頑張ったことは何ですか?

物理・化学・生物の勉強を特に頑張りました。それらは、薬剤師に必要な技能の基礎だと思ったからです。何事も基礎ができていないと、その上に積み上げていこうとした時にグラついてしまうと思うんです。
これから薬剤師を目指す就実生にも「物化生」の勉強を頑張ってほしいです。これには裏付けもあって。私は、実習先に行った時に、「当時のことを振り返って、何を勉強したらいいですか?」と薬剤師をしている先輩方に尋ねるようにしてたのですが、皆さん口を揃えて、「物化生は早めにマスターしたほうがいいよ」と言われていたんです。「やっぱりそうなんだ」、と思いそれから私も物理・化学・生物の勉強から取り組みました。

就職活動を振り返ってみてどうでしたか?

私の場合はほとんど就職活動はしていなくて、前の大学時代の知人に、「一緒に働かないか?」と、内定先を紹介してもらいました。社長面接をしていただき、直接社長に会って話ができるというのはとても新鮮でしたし、トップの方ともコミュニケーションが取れる会社っていいなと感じました。
大学の先生は親身になって声をかけてくれましたし、キャリアセンターの方からも、「就職の相談を受け付けます」といったメールはよく送られてきていたので、就職先が決まっていなかったとしても就実なら大丈夫だと思いました。

就職活動を通じて学んだことはありましたか?

やはり第一印象は大事で、正しい所作は予め身に付けておいたほうがいいと感じました。社会人として最低限のマナーではありますが、笑顔、挨拶、返事といった基本をきちんと行うことです。社会人になっても意外とできない人もいます。挨拶などは、やるんだと自分で思わないとなかなかできないものです。挨拶をしないことが当たり前になると、習慣となって直すのが難しくなると思うので、普段の大学生活でも意識しながら先生や周りの学生と接することが大切だと思います。

大学生活で頑張ったことは何ですか?
就職活動を通じて学んだことはありましたか?

今後の抱負を聞かせてください。

まずは、2月の薬剤師国家試験に向けて勉強に一層励みます。入社してからの目標は、いろんな経験を積みながら薬剤師として一人前になって、管理薬剤師になることです。薬剤師としては、患者さんに頼ってもらえる存在になりたいと思っています。
「患者さんの小さな変化も見逃さないように」とは、就実大学で学んだことです。その言葉を胸に、患者さんが訴えることだけでなく、患者さん自身が気づいていないこと、顔色や話し方などから総合的に判断できる薬剤師になって、信頼関係を築いていきたいです。
将来的には災害医療にも携わりたいですね。大阪出身の私は、子供の頃に阪神・淡路大震災を経験しました。今後、同じような災害が起きた時、被災者に手を差し伸べられるような知識と技量を持った薬剤師でありたいと思っています。

これから大学に入学する高校生に伝えたいことはありますか?

重ねてにはなりますが、これから大学に入って薬剤師を目指す方にまずはひとこと。物理、化学、生物はどれも、薬剤師国家試験を受験するにあたり得点源となり得る科目です。苦手だと思った箇所は低学年のうちに先生に聞きに行って、苦手意識を払しょくすることを強くおすすめします。
そして、大学生活で何より大切だと思うのは、一生の友達を見つけることです。一緒に勉強したり、二十歳になったらお酒を飲み交わしたり。泣き笑いを共にしてくれる仲間がきっと大学にはいます!

これから大学に入学する高校生に伝えたいことはありますか?

最後に、就職活動を控える在学生に向けてメッセージをお願いします。

企業ごとに求める人物像は異なります。自分が興味を持った企業がどんな社風なのか、企業サイトや社是などから推測することが大切だと思います。また、IR情報など中長期的な目標が閲覧できる場合には必ず目を通すようにしましょう。その上で、企業と自分がどうマッチするかを考えてみます。自分が胸を張って言える大学時代のエピソードなどがあれば、面接の時にしっかり伝えましょう。そして、自分が入社すればその企業にとってどんな良いことがあるかをアピールしてください。
コロナ禍で大変なご時世ですが、就職活動頑張ってください。

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