お知らせその他
2023-12-25
就実短期大学の学生募集停止について
このたび学校法人就実学園は、就実短期大学について令和6(2024)年度の入学生を最後に令和7(2025)年度以降の学生募集を停止することを令和5年12月21日開催の理事会で決定をいたしました。
就実短期大学は、高等教育への進学希望の高まりを受けて昭和28(1953)年に家政科を設置したのち定員の増加や幼児教育科の増設など、70年間という長い期間に亘って地域社会の期待に応えて有為な人材を育て、社会に送り出してきました。これまでの卒業生の総数は2万3千人近くにまで達しています。
一方で、少子化に伴う18才人口の長期的な減少と4年制大学志向や職業資格の高学歴化などの社会の変化を受けて、全国の短期大学の数は600校近くから300校程度に減少しております。その中でも就実短期大学は健闘して教育活動の継続に力を注いできましたが、この数年来、入学志願者が急速に減少し、定員充足が困難な状況となりました。
短期大学の現状を踏まえて、就実学園としても、学科の在り方、学生確保の将来的な可能性、財政状況などについて検討を進めてきました。その結果、短期大学の長期的な維持は非常に困難であると判断し、今回の学生募集停止に至りました。ただし、今後の地域社会のニーズや進学動向に応えていくために、就実大学の教育学部を改組するとともに心理学部を新しく増設するための準備を進めています。
今後、大学として、短期大学の在学生が卒業するまで、学生に対する教育活動、就職・進学支援、学生生活のサポートについては万全の体制で臨むとともに、教職員はその責務を全力で果たしていく決意です。
就実短期大学の在学生の保証人の方々、卒業生や同窓会の皆様、高等学校をはじめ、短期大学に多大なご支援をいただきました地域の関係者の皆様方のこれまでのご協力に心から感謝いたします。
永い歴史のある就実短期大学を募集停止せざるを得ないことは誠に悔しいことではありますが、次の時代に向けた就実学園と就実大学の新たな一歩としてご理解を賜わり、引き続きご支援をいただけるように切にお願い申し上げます。
令和5(2023)年12月25日
学校法人就実学園
理事長 西 井 泰 彦
就実大学・就実短期大学
学 長 桑 原 和 美