就実大学・就実短期大学

表現文化学科

OSCEとは

Objective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)

従来の4年制薬学教育における病院・薬局の実務実習は見学型の実習であり、調剤などを指導薬剤師のもとで見学していたのが実情です。実地能力を高めることを目的とした6年制薬学教育においては、5年次以降に病院および薬局で参加型の長期実務実習(6ヶ月)を受けなければなりません。そこでは調剤や患者接遇における技術・態度について体験を通して学びます。

しかし、薬剤師免許がない学生が参加型の実習を受けるためには、実務実習の前段階で調剤や患者接遇に関する基本を学ぶ必要があります。そして、実務実習を受ける前に、調剤や患者接遇に関する技術や態度ならびに知識が修得できているかを判定されます。技術や態度を判定するには、ペーパー試験では判断できません。そのために、与えられた課題に対する実技を、予め定められた観点から各行為の確実性をワンステップずつ判断して 行くものです。この実技試験がOSCE(オスキー)と呼ばれるものです。 例えを挙げるならば、自動車教習所で第2段階の路上教習に進むため、実技試験と学科試験を受けて仮免許を与えられるか否かを判定されることと同じでしょうか。OSCEは実技試験、CBTは学科試験に相当すると言い換えても良いかもしれません。

 

 

OSCEトライアル

OSCEが開始される以前に、4年制薬学部の学生を対象に行われたOSCEトライアルの様子です。

 

第1回OSCEトライアルを平成19年11月25日に実施しました。

岡山県薬剤師会(20名)、岡山県病院薬剤師会(20名)、中国四国地区の薬系大学(岡山大学、広島大学、福山大 学、広島国際大学、徳島大学、徳島文理 大学、徳島文理大学香川校から 24名)のご協力を頂き、就実大学薬学部におけるOSCEトライアルを実施しました。3年生の半数強の学生を対象としたハーフスケールの規模でしたが、本 番さながらのトライアルでした。本番に向けて、公正な試験となるよう準備していきます。

 

【 注射薬混合の課題に取り組む学生 】

課題提示から課題終了までの7分間で実技に取り組みます。学生の実技や態度が2名の評価者により評価されます。これにより公正さを確保します。

事前実習で学んだ技能が試されますので、学生は緊張の中にも落ち着いて課題に取り組んでいます。

【 散剤調剤の課題に取り組む学生 】
調剤台に向かって、課題の処方を調剤しています。評価項目に従って、評価者は学生の技能を評価します。学生も評価者も緊張の時間です。
6種の課題に合格すれば、病院・薬局での実務実習に参加できることになります。
【 水剤調剤の課題に取り組んだ学生 】
水剤調剤の課題を終了した学生に対して、2名の評価者から学生の技能の評価に関するフィードバック・コメントが与えられています。良かった点や改善すべき点が指摘されます。
実務を担当している評価者からのコメントは、学生にとって貴重な指摘です。良い評価を得られるよう、学生も頑張っていました。

参加していただいた関係者に心より感謝いたします。

 

 

第2回OSCEトライアルを平成20年4月27日に開催しました。

平成19年11月25日に実施した第1回OSCEトライアルに引き続き、2回目のOSCEトライアルを本年4月27日に実施しました。
第1回目のトライアルで指摘された運営上の問題点に対する対応も配慮しました。散薬調剤において学生の手元が見えないという 指摘には、ウェブカメラを用い散薬調剤台の上にモニターを設置しました。声を出す課題の会場では、隣の学生の声が聞こえない配置にするなど配慮をしまし た。
評価をお願いした岡山県薬剤師会や岡山県病院薬剤師会の多くの先生方のご協力のもと、無事に終了することができました。運営にあたっては、薬剤師会の先生方をはじめ、就実大学の教員および職員の協力なくしては達成しえません。

平成21年度より実施されるOSCE本試験の実施に当たっては、これまでのトライアルを参考に対応したいと考えています。

 

散薬調剤の評価の様子 散薬調剤の様子がモニターに
映し出されています
注射薬調剤の課題に取り組む学生 課題終了後、フィードバックを受ける様子

病院薬剤実習センター